WordPressのメタディスクリプションって何?
どうやって設定すればいい?
そんな疑問にお答えします。
メタディスクリプションを上手く活用すれば、検索エンジンからのアクセスアップと回遊率アップが期待できます。
Cocoonだと記事の編集画面に「SEO」のウィジェットがあり、その中の「メタディスクリプション」の項目のことです。
その他の「SEOタイトル」や「メタキーワード」の入れ方についても最後のほうで触れます。
メタディスクリプションとは⇒記事の要約文の情報
メタディスクリプションとは、記事の要約文(概略文)の情報です。
もっと簡単に言うと、記事の内容を解りやすくまとめた短い説明文のこと。
ディスクリプションとは、記述、描写、説明、表現などの意味を持つ英単語。HTMLでWebページを作成する際、検索エンジンなどが適切にページの内容を把握できるようmetaタグ(メタタグ)でそのページの説明を記述したものをメタディスクリプションと呼び、これをディスクリプションと略すことが多い。
【IT用語辞典 e-Words】 -より引用
具体的には、検索エンジンの検索結果で表示される各記事のタイトル下の説明の部分になります。
ちなみに、メタディスクリプションのことをスニペットとも言います。(単にディスクリプションとも)
スニペット(英語: snippet)とは、「断片」という意味で、再利用可能なソースコード、マシンコード、またはテキストの小さな領域を表すプログラミング用語である。
【ウィキペディア(Wikipedia)】 -より引用
- メタディスクリプション
- ディスクリプション
- スニペット
メタを省略してたり、スニペットと表現された場合は脳内変換しましょう。
メタディスクリプションについての5項目。
- メタディスクリプションの語源
- メタディスクリプションの重要性⇒SEO効果なし?
- ディスクリプションが対ユーザーSEOとは?
- メタディスクリプションの書き方のコツ:4つのポイント
- メタディスクリプションの簡単な書き方
順番に解説していきます。
❶メタディスクリプションの語源
メタディスクリプションの語源も知っておくと理解が深まります。
メタディスクリプションの言葉はメタ(meta)とディスクリプション(description)に分けることができます。
意味⇒ ブラウザや検索ロボットにページの情報を知らせるためのタグ。
意味⇒ 説明、解説
つなげると「ブラウザや検索ロボットにページの情報を知らせるための説明文」ですね。
語源は真面目に覚えなくてもいいです。
誰かに詳しく説明を求められたとき用に、IT用語のうんちくとして紹介しました。
❷メタディスクリプションの重要性⇒SEO効果なし?
実は、Googleはメタディスクリプションを検索順位を決める要素にするという公言はしていません。
むしろ、検索ランキングには影響しないと言ってます。
※翻訳した内容
スニペットで Web の結果を正確に表す必要があります。ページのメタ ディスクリプションを (利用可能な場合) 表示することを好むことがよくあります。これは、ユーザーが URL のコンテンツを明確に理解できるようにするためです。これにより、より迅速に良い結果が得られ、訪問者を苛立たせ、Web トラフィック メトリックを膨らませるクリック アンド バックトラック動作が減少します。キーワードの長い文字列で構成されるメタ ディスクリプションは、この目標を達成できず、通常の非メタ ディスクリプション、スニペットの代わりに表示される可能性が低いことに注意してください。正確なメタ ディスクリプションはクリックスルーを向上させますが、検索結果内でのランキングには影響しません。【Google検索セントラル】 -より引用
えぇ!?
じゃあ、メタディスクリプションは別に設定しなくてもいいのでは?
Googleが検索順位にメタディスクリプションの情報を使っていないなら「設定するのは無駄」と考えるのは間違いです。
メタディスクリプションは対GoogleのSEO対策ではなく、対ユーザーへのSEO対策です。
❸ディスクリプションが対ユーザーSEOとは?
冒頭で紹介したようにディスクリプションは、検索エンジンの検索結果で表示される記事の説明文です。
ユーザーは検索エンジンの結果から、タイトルや説明文を見てどの記事を見る(クリックする)かを決めることが多いはず!
つまり、魅力的なディスクリプションにすることはユーザー向けのSEO対策ね!
ClickFlowから提供されたデータでも、下記のようにメタディスクリプションを設定した方がクリック率が上がることを示しています。※青ラインがメタディスクリプションを設定したほう
メタディスクリプションのあるページは、ディスクリプションのないページよりも平均クリック率が高くなります
説明はSEOに直接影響しませんが、サイトのすべてのページに一意のメタ説明を作成することをお勧めします。
メタディスクリプションがあるページとないページのオーガニックCTRを比較することにしました。メタディスクリプションのあるページは、ディスクリプションのないページと比較して、クリック率が5.8%優れていることがわかりました。
【https://backlinko.com/google-ctr-stats】 -より引用
このことから、メタディスクリプションは検索エンジンからのアクセスを伸ばす手段として重要性は高いと言えます。
❹メタディスクリプションの書き方のコツ:4つのポイント
メタディスクリプション(スニペット)についてはGoogleが下記のように解説しています。
質の高いメタ ディスクリプションを作成するためのおすすめの方法
・サイト上のページごとに固有の説明を作成する。
・コンテンツに関連した情報を説明に含める
・プログラムで説明を作成する
・質の高い説明を使用する
Googleの表現はちょっと難しいと思いますが、一度目を通すと良いでしょう。
具体的なメタディスクリプションの書き方のコツ、4つのポイントを挙げました。
- 文字数を120文字前後にまとめる
- キーワードを入れる
- メリット・デメリットを書く
- 答えを出しきらない
順番に解説します。
これは、検索エンジンで表示されるディスクリプションが120文字前後までしか出ないから。
長文を書いても表示されなければ意味がありません。
この表示される文字数は、流動的なので目安が120文字ととらえてください。
さらに、スマホだとその約半分の50~70文字となります。(これも流動的)
狙っているキーワードを入れましょう。
ユーザーが目的としているキーワードが目に付くことでクリック率(CTR)が上がります。
さらに例えば、
ワードプレスの●●の設定方法について…なら、
ワードプレス(WordPress)の●●の設定方法について…
のように、英単語も入れることで英語で検索された場合でもヒットしやすくなります。
ディスクリプションにメリットやデメリットを書くことで、ユーザーの読みたくなる(読まないと損をする)意欲を高めます。
- この記事内容を実践すれば●●ができる(解決する)。
- この記事内容を実行しないと●●な不具合が起きて損をする。
など、心理的なライティングテクニックを使います。
これも、少しライティングのテクニックが必要かも。
と書いたら、ディスクリプションを見ただけでユーザーの問題が解決してしまい、記事をクリックして訪問してもらえません…。
のほうが、記事を見ないと解決できないのでクリックされやすい。
❺メタディスクリプションの簡単な書き方
ディスクリプションは本文の抜粋なので、そのための新たな文章を1から考える必要はありません。
本文内の「導入文」や「まとめ」の文章の一部をまさに「抜粋」して120文字前後になるように調整するだけで完成。
「書く」というよりは文字数を削るだけ。
メタディスクリプションを先に書く人はいないと思うので、ネタはすでに完成した本文や頭の中にあるはず。
私の場合、メタディスクリプションは導入文を文字数120文字前後に調整するパターンですが、けっこう無駄な言葉があることもここで気が付いたりします…。
ここまでで、メタディスクリプションの概要が理解できたと思うので、次はCocoonでの実際の設定になります。
Cocoon:メタディスクリプションの設定方法
WordPressでは通常、メタディスクリプションを設定するためにはプラグインが必要ですが、テーマによっては機能が備わっています。
Cocoonはメタディスクリプションを設定する機能があるのでプラグインは不要。
(1)投稿画面の下にあるSEOというメニューの中のメタディスクリプションの項目に説明文を書き込みます。
使っていないメニューがあったらついでにチェックを外しても良いですね。
(2)上のカウンターで文字数が解かるので120文字前後になるように書きます。
(3)ついでに上部のSEOタイトルには記事タイトルをコピペします。
(4)それ以外の項目は何も設定しなくてOKです。
(5)メタディスクリプションが設定できたら記事を下書き保存又は更新して下さい。
以上で、Cocoonのメタディスクリプション設定は完了です。
SEOチェキ!でディスクリプションを確認する
設定したメタディスクリプションがWEB上で反映しているか確認するにはSEOチェキ!(セオチェキ)を使うと簡単です。(無料ツール)
(1)SEOチェキ!にアクセスします。
(2)URLボックスに確認したい記事のURLを入力し チェック をクリックします。
(3)ページ情報の欄で現状のディスクリプションを確認できます。
SEOチェキ!(セオチェキ)は記事の順位チェックができる便利サービスです。ブログを運営していてまだ使ったことがない人は要チェック。
↓下記の記事で詳しい使い方を解説しています。
関連 【無料】記事の検索順位チェックツール|SEOチェキ!
設定したディスクリプションが表示されない⇒気にしない
設定したはずのディスクリプションがWEBの検索結果に表示されないことがあります。
これは、メタディスクリプションが反映されてないわけではなくGoogleの判断でやっていることです。
Googleは検索されたキーワードによって表示するディスクリプション(スニペット)の内容を使い分けています。
キーワードに対してより適した文章を抜粋しよう!
キーワードによるディスクリプションの違いの例を3パターン下記に紹介。どれも同じ記事です。
でのキーワード検索結果
でのキーワード検索結果
検索キーワードの3語目が「消えた」「変更」「表示」の違いでディスクリプションもキーワード(または表現が近い言葉)が入った文の周辺が抜粋されています。
ディスクリプションはコントロールできない
検索結果で表示されるディスクリプションは我々にはコントロールできません。
あくまでGoogle次第で、設定したメタディスクリプションが反映されなくてもどうすることもできないので深く考えなくて大丈夫です。
せっかく設定してもGoogle次第だったら、なおさらメタディスクリプションって設定する必要ないんじゃない?
(今までの話は何…?)
確かにそれも一理あります。
メタディスクリプション設定で検索流入にどれほどの効果があるかは未知数ですが、Googleのアルゴリズムは日々進化・仕様変更します。
やっぱメタディスクリプションを検索順位の要素に入れようっと!
繰り返しますがディスクリプションは対ユーザー向けのSEO対策なので、設定したディスクリプションが表示されれば、設定していない記事よりクリック率(CTR)は高いはずです。
可能性が少しでもあるなら、できることはやりましょう!
ディスクリプション:その他の役割⇒回遊率アップ
ディスクリプションはサイト内のエントリーカードのスニペット(説明文)にも使われます。
サイト内のエントリーカードや関連記事の説明文には、Googleのさじ加減は介入しないので、設定したメタディスクリプションの文章がちゃんと反映されます。
ユーザーの興味を惹く説明文なら、サイト内の回遊率アップが期待できます。
メタディスクリプションが未設定だと「こんにちは!●●です!」などの内容に関係ない無駄なテキストが表示されてしまいます。
まとめ:メタディスクリプションでPV向上
今回は、メタディスクリプションの解説と書き方、WordPress・Cocoonテーマでの設定方法をご紹介しました。
ブログをやっていると聞きなれない横文字が出てきて拒絶反応を起こしがちですが、食わず嫌いせずにググって自分のモノにしましょう。
知らないでいると過ぎた時間の分だけ損をする場合もありますよ。
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