最近私の住んでいる周辺で「空き巣」などの被害を以前より耳にするようになりました。
それをきっかけに警備サービスを扱っている企業を調べる機会があったんですが、日本だと セコム(SECOM) や アルソック(ALSOK)などが真っ先に思い浮かびますよね。
そのセキュリティ系企業の中で最近日本に進出してきた、ジェネテック(Genetec)という会社が気になったので概要を紹介したいと思います。
ジェネテック(Genetec) は、カナダの統合セキュリティシステム会社
ジェネテック ( Genetec Inc ) は、カナダの統合セキュリティシステム会社です。
ジェネテック ???
うーん、聞いたことないな~
日本では馴染みが薄いかもですが、業界最大のVMS かつ業界第2位の入退室出管理のグローバルベンダー企業で、ALPR監視テクノロジー分野でも業界5位のマーケットシェアを誇っています。
ALPR(Automatic License Plate Recognition)= 自動ナンバープレート認識
1997年創業なので 25年以上の歴史と実績があり、拠点は カナダ ケベック州 の モントリオール。
5大陸に支社と提携企業があり、全世界で約2,000人の社員を雇用しているとのこと。
なるほど!
難しいことはよくわからないけど
とにかくスゴイ会社なのね!
2015年3月には、東京都に ジェネテック・ジャパン株式会社 が設立されています。
また、Genetec は 史上初のIPビデオ管理ソフトウェアを発表したメーカー。 デジタル監視カメラ管理ソフトウェアで世界No.1 シェアだそうです。
モントリオールの優良企業に何度も選出され、『2024年 カナダの若者にとってのトップ100雇用主』にも選ばれました。
若者にも人気なのですね~♪
Good !!
セキュリティシステム製品の特許も多数所有しています。
150カ国以上の大規模商業施設・空港・スタジアム 等への導入実績もあるので、業界トップクラスのノウハウを持ち信頼性も高い企業であることがわかります。
Genetec の主な製品(サービス)紹介
Genetec が提供している主な製品(サービス)の例になります。
- ビデオ管理システム:『Omnicast』
- 入退室管理システム:『Synergis』
- 自動ナンバープレート認識(ALPR)システム:『AutoVu』
- 境界侵入検出及び追跡:『Restricted Security Area (RSA) 監視』
・ビデオ管理システム:『Omnicast』
Omnicast を導入することで、単一モジュールプラットフォームから全てのビデオ操作をスムーズに管理することができるため、緊急事態に迅速に対応できます。直感型ユーザーインターフェースは、オペレーターの負荷を最小限にし、豊富な情報へのアクセスを可能にします。
【 Genetec:ビデオ監視システム 】より
・入退室管理システム:『Synergis』
Synergis は、お客様のビジネスニーズに応える最新の画期的な入退室管理ソリューションを提供します。今まで不可能と考えられていたエリアのセキュリティ範囲を拡大することができ、「見える化」を図ります。統合手段を取り入れた Synergis を活用することで、オペレーターはタイムリーかつ総合的な情報に基づき必要に応じて適切に対処できます。また、確実・容易に旧式のシステムから最新かつ画期的なシステムへの移行を可能にします。
【 Genetec :入退室管理システム 】より
・自動ナンバープレート認識(ALPR)システム:『AutoVu』
駐車場、重要な施設のセキュリティ管理、や市民の治安の維持など、AutoVu は任務遂行をサポートします。従来と比較して多くのナンバープレートを検知できるため、問題のある車両を見過ごすことはありません。対応が求められる場合、オペレーターは瞬時に操作できるソフトウェアを使い、ナンバープレートを読み取るのではなく、任務そのものに集中して取り組むことができます。
【 Genetec :ナンバープレート認識システム 】より
・境界侵入検出及び追跡:『Restricted Security Area (RSA) 監視』
セキュリティ違反が検出されると、オペレーターの注意を引くよう、インシデントが起こった場所で警報が鳴り、ゾーンの色が変わります。侵入者の速度とマップ上の位置は、最も近い位置にあるカメラで追跡され、リアルタイムで画面に表示されます。
わかりやすい製品をピックアップして紹介しましたが、これらはGenetec が扱うサービスの一部です。
詳しい内容やその他のサービスについては、Genetec の製品ページ も確認してみてください。
Genetec の実績:導入企業や都市の事例
Genetec のサービスを導入している都市や公共機関・企業の一例です。
- サウスグランドコミュニティ改善地区 (CID)
- マサチューセッツ湾交通局
- 金浦国際空港
- フッツクレイ警察
- カルガリー市
- パース市
- 江陵(カンヌン)市
- NEXTDC(ネクストディーシー)
- Sydney Trains社
1. サウスグランドコミュニティ改善地区 (CID)
サウスグランドコミュニティ改善地区 (CID)は、米国ミズーリ州セントルイスにある行政的小区域。
公共治安、メンテナンス、建物の改良、経済発展を、市が提供するサービス以上のレベルに強化することを目的に、2001年に州法に基づいて組織されました。
サウスグランドCIDが提供するサービスのひとつに無料駐車場があり、いつでも収容車両数90台の中央駐車場に駐車して企業や住民を訪問できるとのこと。
この駐車場は常に便利で安全ですが、ナンバープレートの盗難は近隣地域の不安材料だったようです。
2. マサチューセッツ湾交通局
マサチューセッツ湾交通局(MBTA)では、エリアのボストン大都市圏でバス・地下鉄・コミューターレール・フェリー、を含む高度に発達した数多くの車両を運営しています。
公共交通車両システム全体では平日に1日130万人を超える乗客を輸送しており、米国で5番目に大きいとのこと。
市内のルートを走行する 225台のバスのビデオ監視システムをアップグレードしました。
3. 金浦国際空港
大韓民国最大の都市であるソウルへの玄関口となる金浦国際空港。
年間航空機発着回数は最大226,000回(多くは国内線)。
金浦の旅客数は2010年だけでも17,500,000人を超えており、韓国でもっとも多忙な空港の一つです。
4. フッツクレイ警察
オーストラリアのメルボルンから5キロ西に位置するフッツクレイ。
人口約75,000人でさまざまな文化が混在する郊外の小さな街です。
フッツクレイは、発展途上の郊外にありがちな ギャング行為・麻薬密売・暴行・窃盗・破壊行為、などのストリート犯罪が増加していました。
5. カルガリー市
1981年、カナダのアルバータ州カルガリー市は、市内の観光客や住民のためにライトレールトランジット(LRT)を開業。
その日は駅数も倍増し年間9500万人の乗客を誇っているそうです。
6. パース市
パース都市圏内の地方自治体であり、西オーストラリア州の首都で人口は21,000人超え。
124,000人の労働者通勤のため、パース市駐車場(CPP)は、11,000台を収容することができる34カ所の駐車場を提供。
各駐車場には 月極契約者の駐車スペースが限られた数しかなく、残りの駐車スペースは臨時駐車場の利用者のために確保されています。
7. 江陵(カンヌン)市
韓国の江原道(カンウォンド)省、東海岸沿いにある 江陵(カンヌン)市。
多くの旅行者が押し寄せるところでもあり、夜間人口は21万人強とのこと。
毎年多くの観光客が訪れユネスコ世界遺産にも指定された江陵端午祭など、さまざまな行事を開催している都市です。
住民と観光客の安全を守るために、ビデオ監視など最先端のセキュリティシステムを導入。
8. NEXTDC(ネクストディーシー)
NEXTDC は 2010年にオーストラリアのブリスベンで設立したデータを扱うテクノロジー会社。
国内で1,100以上の顧客に対するサービスとアクセスが可能な9つのデータセンターを運営しています。
セキュリティ運用に注力しスムーズな顧客体験を提供することで、オーストラリアで最も信頼される独立系のデータセンターサービスプロバイダの1つに成長しました。
9. Sydney Trains社
Sydney Trains社は、オーストラリアのシドニー大都市圏全体の鉄道サービスを運営。
165年以上にわたって、この鉄道路線はシドニーの住民や来訪者への交通サービスの提供に重要な役割を果たしてきました。
1日約100万人の乗客が、ニューサウスウェールズ州各地にある300の駅ネットワークを利用。
地方の駅での人手不足が深刻化する中、Sydney Trains社のオペレータは、CCTVを使用してリアルタイムで状況把握を行っています。
日本企業 / 有名メーカー との提携も
既に Genetec と提携し、セキュリティシステムを展開している日本企業もあります。
参考 高千穂交易、GENETEC社と販売代理店契約を締結 | 高千穂交易株式会社
参考 アジラ、世界トップシェアを誇るIPビデオ監視システム「Genetec Security Center」と連携 | 株式会社アジラのプレスリリース
また、日本人でもピンと来そうな企業を挙げると、HDD製造メーカーで有名な Seagate(シーゲイト・テクノロジー社)も Genetec のセキュリティシステムを採用しているとのこと。
参考 シーゲイト・テクノロジー社、グローバル・キャンパスのセキュリティ対策にジェネテック社を採用|セキュリティ国際情報誌│a&s JAPAN
まとめ:実績は充分『統合セキュリティシステムの Genetec』今後の日本展開に期待
私たちが安心して生活するために欠かせない 「縁の下の力持ち」的な存在の 統合セキュリティサービス。
AIテクノロジー も取り入れ、日々進歩しているようです。
今回ご紹介した Genetec(ジェネテック)は、まだ日本では一般人の認知度はそれほど高くないですが、業界規模で見ても充分に信頼と実績のあるメーカーであることが解りました。
どちらかといえば一般家庭ではなく、公共施設や企業・店舗などをターゲットとしたサービス展開が強みに感じたので、特に企業や店舗の経営者様はチェックしてみてはいかがでしょう。
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