Excelファイルを開いたら「循環参照」の注意を知らせるメッセージが出ました。

そもそも「循環参照」ってどういう状態?もしそのままにしておくとどうなるの???

「循環参照」はセルに数式を使っている場合、答えを表示するセル自身も計算の一部に入っている事が多いです。
そこで今回は、Excelの「循環参照」のセルを見つけて修正するまでの手順をご紹介します。
Excel:循環参照しているセルの例
★「循環参照」とはどのような状態の事か、実際のワークシートで例を見てみます。
(1)下の画像の状態で、セルC3~J3に数字が入っていて、どこかのセルが「循環参照」の状態になっていますが、この状態では解りません。

(2)セルにカーソルを合わせて見ていくと、セルG3に合計(SUM)の数式が入っており、C3~J3の合計を表示するようになっています。
しかし、答えを表示するべきG3も合計する数字の一部に入ってしまっています。これが「循環参照」の状態です。G3に表示されている数値も「0」となっており正しい計算ができていません。

このように、「循環参照」しているセルは、一見するとわかりませんので通常はセルを順番に移動して数式を見ていかなければならず、自力で探すのはとても大変です。
Excel:コマンドで循環参照のセルを見つける
手順① メニュータブの「数式」⇒「ワークシート分析」グループの「エラーチェック右側の下向き矢印」⇒「循環参照」にカーソルを合わせます。

手順② 「循環参照」の右側に「循環参照しているセルの場所」が表示されます。ここをクリックすることでそのセルに移動することができます。

手順③ あとは、「循環参照」しているセルの数式を確認して自分で修正してください。残念ながら自動で修正はしてくれません。
「F2」キーで参照セルがわかりやすくなる
★ちなみに、数式が入っているセルで「F2」キーを押すと、どのセルを参照しているかがカラー表示に変わりますので、わかりやすくなります。
この状態では、マウスのドラッグ操作で参照セルの範囲を変更することもできますので、直感的に修正することができて便利です。

まとめ:PCの機能を活用して循環参照を解決
今回は、Excelの「循環参照」のセルを見つけて修正する手順をご紹介しました。
これでもう「循環参照」が発生しても対処できると思います。
「循環参照」のセルを探してくれるコマンドがあるということを覚えておくだけでも、今後の対応のスピードが変わってきます。
Excelには様々なコマンドがあり、全てを使いこなすのは時間がかかると思いますが、少しずつでも自分のモノにしていきましょう。
小さなスピードアップの積み重ねでも、全体的な作業時間で考えると大きく関わってきます。
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